Category Archives: 涼都 2050

2006年〜2019年 WBGT値の推移(東京)

2015年に測定地点が変更されており、その影響が考えられるので、2014年以前のデータは参考値として公開します。※下の追加コメントをご覧下さい。 環境省が公表するデータを使って、東京オリンピック開催期間前後、毎日朝6時から夜9時までのWBGTの推移を一覧できるような表を作りました。2019年はまだ更新中ですので、8月11日に完成します。引用した環境省のサイトへのリンク オリンピック開催期間中の午後に、「危険」:屋外での運動は禁止、外出は控えるレベルとなることが予想されます。過去データを見る限り、これは東京では未経験のレベルなので、東京オリンピックが「災害」にならないような対策を切に求めたいと思います。 このPDFデータは、随時更新中で、8月11日に完成します。 追加コメント (2019年8月7日)2015年の観測地点の変更による、測定値の不連続が見られたので、2014年までの測定値に一律 …

東京緑地計画 から 涼都2050へ

戦前に「東京緑地計画」という、東京23区を「グリーンベルト」で取り囲み、東京都心部の成長を抑制しよう、という壮大な都市計画がありました。用地の買収が進められましたが、戦時中にその目的が戦火の拡大を防ぐための「防空緑地」に置き換えられました。そして残念なことに戦後、GHQの指揮下の農地開放により、東京緑地計画は消滅してしまいました。買収済みの用地も戦時中の食糧難で畑になっていたために農地と見なされてしまったのです。現在の小金井公園、深大寺植物園、砧公園、舎人公園、水元公園などにその名残を見ることができます。戦災復興計画として再度立案されますが、その基盤は失われていました。 1958年の第一次首都圏基本計画では、1944年の大ロンドン計画をお手本とし、都市の成長を抑制するためのグリーンベルトが「近郊地帯」として計画されます。しかし、開発抑制に対する地元農民による激しい反対運動やスプロール化の進…

暑くなる大都市 〜東京ヒートマップ

堀内が「ヒートアイランド現象」という言葉を最初に学んだのは、1975年に東京芸術大学で受けた尾島俊雄先生の授業でした。出版されたばかりの『暑くなる大都市』という著書をテキストに、まさに熱く語られていましたが、それが今のような大問題になるとは、思いませんでした。建築からの人工廃熱と、日射の蓄熱によるヒートアイランド現象、それを緩和できる緑地と水面の効用など、尾島先生は早くから語られていましたが、残念ながら高度経済成長の時代には、あまり注目されなかったと思います。一方で、欧米の先進都市ではその防止に早くから取り組んでおり、ロンドンのグリーンベルトの計画は別格として、ポートランドの建築規制、シュツットガルトの風道の計画といった、都市の構造に関わる根本的な対策が進められたのは80年代頃からです。まさに尾島先生がヒートアイランド現象を指摘されていた頃です。 一極集中が是認されている東京では、残念なが…

POPS

POPS: Privately Owned Public Space とは、オフィスビルなどの民間施設が提供する、一般に開かれた広場などであり、その発祥はニューヨークである。最初は彫刻が設置される程度であったが、ベンチや椅子、木陰があるポケットパークが生み出された。そして、対象が屋内空間にも拡げられ、夏は冷房が効き、冬は暖房された空間は、市民や観光客が一息つける憩いの場となっている。宅地内なので、その維持管理はビルオーナーの負担である。ニューヨークの中心部には数多く存在し、ニューヨーク都市計画局はオンラインでPOPSを検索できる地図を公開している。ニューヨーク都市計画局のオンラインマップ(緑色の項目に絞ると、POPSが表示される) 日本でもニューヨークに倣って導入された「公開空地」であるが、ニューヨークが日本と違うのは、その使い道についてガイドラインがあり、用途や維持管理についてもチェック…