涼都 2050

戦前に、「東京緑地計画」という都市計画がありました。これは、東京23区の周囲をグリーンベルトとして取り囲むという壮大な計画でしたが、残念なことに戦後の農地改革により、その計画は消滅しました。小金井公園、砧公園、水元公園などにその名残を見ることができます。

東京緑地計画(1942年2月)

東京緑地計画で計画されたグリーンベルトのゾーンには、まだ多くの都市農地が残っています。東京緑地計画は、みどりを公共で担保する以外に、民間の土地のまま保全することでグリーンベルトとする構想でした。涼都2050は、その元グリーンベルトのゾーンを、緑が多い宅地として新しいかたちで活用し、「熱都」の東京を「涼都」に変えることを提唱します。

生産緑地法の改正により、多くの都市農地が失われ、開発されてしまうことが懸念されています。これは経済主導の現在の社会情勢では避けることが困難です。結果として、ますますの東京一極集中が進み、東京のヒートアイランド現象が進むことが予想されます。良好な都市環境を維持する、という大きな目標を共有できる枠組みに取り組む仲間との出会いを期待しています。