多摩美術大学 堀内チームについて

多摩美術大学 堀内チームは、多摩美術大学の学生・卒業生のほか、他大学の学生・大学院生、そして主旨に賛同する一般の方が、それぞれの立場で関わることができるユニークな場です。米国などでの多様性のある市民グループと様々なセクターの協働の体験を活かし、開かれた学びと実践の場となることを目指しています。

1998年、多摩美術大学デザイン学科(上野毛キャンパス)にて最初のゼミを開催しました。上野毛デザイン学科は環境デザイン、ビジュアルデザイン、プロダクトデザイン等、幅広い専門の学生が集う夜間学部で、社会人学生がリードする特色のある学科でした。1999年10月、多摩美術大学上野毛キャンパスで、IIID主催の情報デザイン国際会議 Visionplus7 が開催されました。そのMapping Relations というセッションを堀内がモデレートしたのが契機となり、今の研究のひとつの柱が生まれました。パネリストのひとりとしてGreen Map 創始者のWendy Brawerを招き、せたがやグリーンマップの制作が始まりました。美術大学は研究活動に加え、作品の制作という実践がゼミの基本となっています。多摩美術大学デザイン学科(上野毛キャンパス)の研究室ホームページ(アーカイブ)はこちらでご覧いただけます。
2017年3月に上野毛デザイン学科が閉鎖されたことから、八王子キャンパスの環境デザイン学科に場を移し、新たな堀内ゼミが始まりました。

堀内は1990年頃から、都市デザインに3次元CGによる景観シミュレーションやGISを使う取り組みをしていますが、IT技術の進歩と共にそれが身近なものとなり、閉ざされた意志決定のプロセスを開くツールとしての可能性が高まりました。また、市民参加による環境地図(グリーンマップ)の制作から学んだ、世代を超えたワークショップの展開もあります。しかしながら、肝心の行政の仕組みやプロセスに変化があまり見られないのが残念です。
堀内チームとしてはマイペースでこれからもできることから実践し、将来の都市づくりのモデルとなる提案をしていきたいと考えています。堀内ゼミの主な成果として、2007年に東京自転車グリーンマップ(現在のシェアマップ)、2011年の東日本大震災直後のゼミではクールシェアが生まれました。現在は都心のヒートアイランド現象対策としての涼都2050構想を準備中で、そのプレバージョンとして、オリンピックパラリンピックに向けた涼都2020を提案しています。

2013年に堀内の自宅に隣接した空き家を活用し、シェア奥沢という、地域に開かれたコミュニティスペースを開設しました。シェア奥沢では地域コミュニティと様々なテーマをもった関心コミュニティが重なり合うことで、新しい可能性が生まれています。住民主体型デイサービス(地域包括ケア)やこども食堂といった取り組みは、コミュニティメンバーによるチームにより始まりました。このような実践から得るものはたいへんに大きく、堀内チームとの連携も始まりました。