クールシェアは、省エネルギーに加え、熱中症予防としての取り組みが増えてきました。自治体が熱中症予防として設置する「涼み処」(オアシス等、名称は様々)は、地域にお住まいの方を主な対象とするケースが多いですが、クールシェアスポットによっては、都市に訪れる多くの方を対象とします。
自治体によっては「クールスポット」(屋外の涼しい場所)の開拓を進めていますが、異常気象による酷暑、市街地のヒートアイランド現象に対応するためには、避難場所としてのクールシェアスポット(屋内の冷房が効いた空間)の普及が必要だと考えます。
クールシェアのモデルは、欧米の “POPS” (Privately owned Public Space):公開された私有地 という考え方です。居心地の良い屋外の公開空地(クールスポット)や、屋内の公開空地(クールシェアスペース)が多くあります。これに比べると日本の公開空地はあまり活用されてないケースが多く見られ、このような整備を進めたいものです。