限界芸術論・考現学(環境共生論)

現在、多摩美術大学環境デザイン学科では授業として「環境共生論」(前期)、「コミュニケーション環境デザイン」(後期)、「共有領域としてのデザインの展開(淡路島)」(通年)を担当しています。
通常、授業はその場限りで消えてしまいますが、コロナ渦の対応としてオンライン授業の対応をやむを得ずやらざるを得ず、その結果として過去の授業がYoutube に残されています。本来ならば授業料を払っている学生にしか公開されないものですが、私自身の記録としても有効なものなので、アーカイブとしてこちらで紹介することにしました。
この授業はまだ継続していますが、毎年内容は更新しているので、新規に受講する学生にとっての不都合は無いと考え、また、もう授業配信はしていないので、受講生にとっては復習用に有効かと考えます。

最近、「買上展」にて藝大の大先輩、今 和次郎の卒業制作を拝見する機会がありました。彼が創始した『考現学』は、私としては大きな影響を受けているので、その回の「環境共生論」の録画をこちらで紹介します。
同時に取りあげているのが、鶴見俊輔の『限界芸術論』です。美大では純粋芸術(ファインアート等)の取り組みが中心となりますが、デザインや芸術として扱われない人々の営みまで包含する概念として、私は大きな影響を受けています。