涼都マップ

東京へのお客さんが、都心で涼しい場所でゆっくりとした時間を過ごす、あるいは暑さを避けて安全に移動するために役立つ、新しいオンラインマップ「涼都マップ」を作っています。シェアマップとして初めて英語にも対応ます。2019年7月20日に評価版を公開する予定です。 「クールシェアスポット」は、これまでどおり、そこでゆっくりと涼める場所です。いちばんのおすすめは、公園の木陰にあるベンチです。猛暑時は冷房のきいた涼しい空間の方がいいですね。図書館やギャラリーなど無料で利用できる施設もありますが、レストランやカフェ、それぞれ美術館など、有料施設も多く紹介しています。 今年、新しく提案するのが「ひと涼みスポット」です。街を歩いていて、熱中症にかからないために大事なのが、涼しいところをみつけてこまめに休むことです。百貨店の休憩所やショールーム、オフィスのロビー、コンビニのイートインスペース※など、道からすぐ…

東京緑地計画 から 涼都2050へ

戦前に「東京緑地計画」という、東京23区を「グリーンベルト」で取り囲み、東京都心部の成長を抑制しよう、という壮大な都市計画がありました。用地の買収が進められましたが、戦時中にその目的が戦火の拡大を防ぐための「防空緑地」に置き換えられました。そして残念なことに戦後、GHQの指揮下の農地開放により、東京緑地計画は消滅してしまいました。買収済みの用地も戦時中の食糧難で畑になっていたために農地と見なされてしまったのです。現在の小金井公園、深大寺植物園、砧公園、舎人公園、水元公園などにその名残を見ることができます。戦災復興計画として再度立案されますが、その基盤は失われていました。 1958年の第一次首都圏基本計画では、1944年の大ロンドン計画をお手本とし、都市の成長を抑制するためのグリーンベルトが「近郊地帯」として計画されます。しかし、開発抑制に対する地元農民による激しい反対運動やスプロール化の進…

打ち水自転車

打ち水の効果は限定的ですが、暑い日に「涼」を演出する日本の知恵として活かしたいものです。道行く人の近くで、伝統的なからくり人形が、けなげに打ち水をする。その楽しい仕草に一瞬でも暑さを忘れ、立ち止まって写真を撮る人もいるでしょう。 2018年7月にこの提案をしましたが、実際に制作する流れになりませんでした。今年は(有)マイテクの秋山岑生さんとの出会いがあり、技術的には具体化への道筋が見えてきました。まだ製作資金の当てが無いのですが、このプロジェクトにご興味をもたれた方はぜひご連絡ください。 (有)マイテクのホームページ 本件の問い合わせ先: ryoto@coolshare.jp 03-6421-2118 (クールシェア事務局)…

クールシェア MAP

暑熱対策を目的とした 「涼都クールシェアマップ」を準備中です。 これまでのクールシェアマップは、省エネ・地球温暖化防止を主目的に展開していましたが、近年の猛暑に対応し、暑熱対策としてのクールシェアスポットの展開が求められています。 省エネ対応:概ね一時間以上の滞在を基本とする暑熱対策: 短時間の利用でもOK という、大きな違いがあるので、マップのトップ画面で切り替えられるようにする予定です。外国人の来街者の暑さ対策が課題なので、英語対応もします。2019年7月下旬の公開を目指しています。 現状のマップは、こちらからご覧下さい 全国版: https://sharemap.jp 東京版: https://tokyo.sharemap.jp (更新作業中)…

クールシェアハット(遮熱帽)

 昔なつかしい、折り紙の「兜」にヒントを得たクールシェアハットは、紙一枚あれば、折り方のマニュアルを見ながら約2分で制作でき、折りたたんで携帯できます。襟元まで被すので、通常の帽子より遮熱性が高いのが特徴です。日傘のように面積をとらず、突起もないので安全です。スタジアムの観客席や、マラソンコースの沿道で応援する時に大勢が被っても、後の客の目線を遮りません。 この帽子の折り方は、創作折り紙作家の 坂田英昭氏 の考案によるもので、だれでもが自由に使える許可をいただいています。(折り方のマニュアルは出版社の許可が取れ次第、こちらで公開します) 少し厚めの紙で作りますが、試作に使ったのは障子紙(ポリプロピレン入りの耐水和紙:ひとつあたり200円程度)です。普通の紙より折りやすく、頭へのフィット感もあります。 クールシェアスポットで紙を配付し、そこで涼みながら折り、被って外に出かける、といった普及方…

クールシェア in 日本橋

昨今の「酷暑」状態から、街に来た人の熱中症対策が求められています。来街者の暑熱対策をねらったクールシェアのモデル事業として、2018年7月26日から8月9日まで(2年後の東京オリンピック開催期間を想定)「クールシェア in 日本橋」が開催されました。このモデル事業では、期間限定とはいえ、メガバンクの支店、郵便局といった施設で、接客空間やロビーをクールシェアスポットとして開放するという画期的な社会実験が行われました。Youtube の記録映像をご覧ください。…

GREEN LINK:涼しい歩行者ルートの提案

国道、都道、区道といった、公共施設の各管理主体がそれぞれ実施している暑熱対策を連携させ、民間の敷地内の対応によるクールシェアスポットも活用し、涼しく安全に歩ける歩行者ルートを連続させる。 連続した木陰を提供するほか、一定距離以内に、一休みできるスポットを設置する。 そのようなスポットは、シェアマップを使えばすぐに見つけることができる。…

POPS

POPS: Privately Owned Public Space とは、オフィスビルなどの民間施設が提供する、一般に開かれた広場などであり、その発祥はニューヨークである。最初は彫刻が設置される程度であったが、ベンチや椅子、木陰があるポケットパークが生み出された。そして、対象が屋内空間にも拡げられ、夏は冷房が効き、冬は暖房された空間は、市民や観光客が一息つける憩いの場となっている。宅地内なので、その維持管理はビルオーナーの負担である。ニューヨークの中心部には数多く存在し、ニューヨーク都市計画局はオンラインでPOPSを検索できる地図を公開している。ニューヨーク都市計画局のオンラインマップ(緑色の項目に絞ると、POPSが表示される) 日本でもニューヨークに倣って導入された「公開空地」であるが、ニューヨークが日本と違うのは、その使い道についてガイドラインがあり、用途や維持管理についてもチェック…

日比谷シャンテ広場(旧)

1987年に完成した日比谷シャンテ ”合歓の広場” は、堀内が独立して最初に手がけた公共の作品である。ここには木陰のベンチ、せせらぎ、カフェがあり、だれでもが一息つけるポケットパークである。カフェの建物は、あまり自己主張せずに、都市に溶け込むようにデザインされた。このような公開空地(POPS)が東京にも増えることを期待しているが、2018年に”日比谷ゴジラスクエア”となり、残念なことに様変わりしてしまった。ここに記録として紹介したい。…

東京なごみマップ

2002年に雑誌 BE-PAL 編集部 と協働し作った、東京なごみマップ。 じつは、シェアマップの原点はここにあります。 そのきっかけは、堀内がニューヨークから持ち帰った小さな一冊の本、『new york’s 50 best places to find peace and quiet』(ニューヨークで平穏で心静かな気持になれる50の場所)。 書店のレジ脇の手に取りやすいところにありました。いわゆる観光ガイドでなく、商業施設は一切無し。 ニューヨークでリラックスできる、どちらかという隠れ家的な場所を著者の視点で選び、紹介した本です。 東京なごみマップは、グループに分かれて自転車で取材しましたが、この展開が「東京自転車グリーンマップ」の原点となりました。「シェアマップ」はクールシェアの展開など、その目的が多様化していますが、ぜひこの原点を大切にしたいと考えています。 小学館 BE…